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デスクトップ・シアター [ワークインプログレス] / Desktop Theater [work in progress]

劇場を空間(space)や場所(place)といった単位にかわって、物体(object)というレベルから再解釈する。デザイナー古舘壮真の設計する劇場をモチーフとした横幅2400mm、奥行900mmの『PLAW table』の上で俳優の指による上演を行う。ワークインプログレスでは、演劇や人形劇、オブジェクトシアターなどを横断 しながら机の上での上演方法や指の演技形態について追究し、やがて太田省吾と合流する。人の二本の指が運動するプリミティブな“歩く”見立ての表示をテーマにした短編作品『舞台と水』をスパイラル・ガーデンにて発表した。

 

KUMA EXHIBITION 2019

2019321- 324

SPIRAL GARDEN ​

『舞台と水』

演出:福井裕孝

出演:斉藤ひかり, 中澤陽, 村上亮太朗, 好光義也 

プロダクトデザイン:古舘壮真​

​協力:劇団速度, 幻灯劇場, 東山青少年活動センター

主催:公益財団法人クマ財団

​製作:福井裕孝

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artscape​レビュー 2019515日号(山﨑健太氏)

​・KUMA EXHIBITION ARCHIVE

 

©️ SOHMA FURUTATE DESIGN

PLAW MATERIAL

大量生産において最も典型的な存在であるプラスチックは、生み出される製品が「均質」であり「複製」できることが価値と言える。一方で古くから家具作りや工芸に使用されてきた木には、独自の木目や表情などの「個性」に価値を見て取れる。『PLAW』は、両者の素材がこれまで認識・期待されてきた「価値」そのものを取り替え、一つの素材へと昇華することで、新しいプロダクトのあり方をプロセスを含めて提案するものである。一般に、プラスチック製品の生産過程では成形時に金型を使用する。これを木型で代用する事でプラスチックに木目を転写させた。型をバーナーで炙り表面を焦がし、プラスチックを流し込む。木目に沿って木に含まれる水分量が異なるために、灰となった部分のみがプラスチックの硬化と同時に転写される仕組みだ。この過程により「プラスチックに個性」が生まれる。そして木型を繰り返し使用することで木目の量産が可能になった。これが「木の複製」である。このプロジェクトは、素材が持つ可能性や価値観の探求であると同時に、現代のものづくりにおける新たな概念の構築であるとも考えている。

https://www.sohmafurutatedesign.com/plaw-material

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古舘壮真Sohma Furutate

MATERIAL MATTERS」をテーマに、素材に着目した独自のアプローチでデザイン・制作を行う。素材そのものの鮮度を大切にしながらも、人・モノ・空間への効果的な造形表現を重視し、素材がもたらす新しい機能や価値観を生み出す可能性を探る。2015年、武蔵野美術大学入学。2016年、IKEAスウェーデン産学メンバーとしてミラノサローネで展示を行う。同年、インドネシアのバンドンに渡り伝統工芸を学ぶ。 同年、山際照明造形美術振興会、奨学生に採択。2017年、KOKUYO DESIGN AWARD 2017 優秀賞受賞。 2018年よりフリーランスで活動を開始し、その年U-25クマ財団奨学生に採択。 同年、西日本豪雨の復興プロジェクトに関わり「two by two」をデザイン、STILLLIFEより発表。同年、「PLAW」が MaterialConnexion material excellence を獲得。2019年、PDSA 2018入選。同年、卒業制作「MASS」が優秀賞受賞。MaterialConnexion NY、MaterialDistrict Rotterdam他、作品収容。designboom、日経デザイン誌他、掲載。 NHKworld、日本テレビ他、出演。

https://www.sohmafurutatedesign.com

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