-

かつては住居であり、昨年12月から現在まではアートプロジェクトスペースとして運用されてきた「MINE」の建物の中には、冷蔵庫や電子レンジといった生活用品をはじめ、これまで利用してきたアーティストの作品、活動にまつわる資料や制作の痕跡など、さまざまな「もの」があります。その内、展覧会の開催にあたって「不要」と判断されたものたちを会場空間から撤去する代わりに、空いていた三階の部屋に全て集めて「収納」しました。「見ること」に焦点を当てた本展覧会において「見られなくていい」あるいは「見られるべきではない」ものとして不可視化されるはずだったものたちを「見える」形で、かつ「見られる」ものとしてではなく、やはり「見られなくていい」「見られるべきではない」ものとして、それぞれもっともらしい収め方で収めました。人／ものが見る／見られることから一時的に解放される場になればいいです。どうぞ楽にお過ごしください。