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インテリア / Interior

シアターマテリアル
Theater Material
箱馬とは、舞台の設営などに用いられる木製の箱です。高さを出したり、空間を埋めたりと、さまざまな場面で用いられますが、それ自体が独立したオブジェクトとして私たちの前に現れることはほとんどありません。箱馬は常に、何か「全体」に従属する「部分」として存在し、ある目的のための「手段」として機能しています。
本プロジェクトでは、そんな箱馬を劇場から一時的に切り離し、異なる環境下で一定期間保管したのち、再び劇場へ戻します。その一連のプロセスを記録し、ドキュメントとして公開します。今回は、京都と東京という二つの地域にある劇場の箱馬を、それぞれ[家]と[山]に預けます。箱馬を覆ってきた均質的な「黒さ」が新しい環境に順応するにつれて徐々に脱色し、別の価値へと変わっていくこと。あるいは、持ち込まれた劇場の断片によって周囲の環境そのものが変容していくこと。そうした外の世界との新たな出会いに期待しながら、劇場から箱馬を送り出します。
A. 黒い箱を預ける[家]
2020年7月12日- 8月1日
THEATRE E9 KYOTO、家
記録撮影|中谷利明
企画・製作|福井裕孝
協力|THEATRE E9 KYOTO (一般社団法人アーツシード京都)
助成|新型コロナウイルス感染症の影響に伴う京都市文化芸術活動緊急奨励金
B. 黒い箱を預ける[山]
2020年7月24日- 8月9日
吉祥寺シアター、東京郊外の山(非公開)
こちらの取り組みは2020年7月27日付で実施中止となりました。
企画・製作|福井裕孝
主催|吉祥寺シアター(公益財団法人 武蔵野文化事業団)
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